一日の始まりっていう明るい感じの戦時中…どうなの?

最近のNHKの朝ドラ、戦時中の生活を楽しく能天気に描きすぎてないだろうか?
国民服着せて質素な雰囲気だけは演出してるけど、大昔から変わらぬ和気あいあいの、なぁ~んにも実感のないホンワカムード…。空襲警報だけに、いきなり慌てる人々。
あんな、のんびりした銃後って、どこにあったのかしら? そりゃのんびりしてた人も一定数いただろうよ。それに、空襲を除いては戦場の苛烈さとは現象面では比較にならんだろう。だが、少なくとも私のおふくろは、勤労学徒動員で、全身氷になるような凍てついた体育館で、風船爆弾や軍用無線機を、軍人のきびしい監督下で強制労働のように働かせられながら作らされ、ついに体を壊して手術する羽目になった。
追い討ちの空襲では、死線をさまよいながらも辛くも生き残ったが、ひどい栄養失調で、「やむなく可愛がっていたウサギを締め殺して、泣きながら食べたことが一生忘れられない」と、しんみり話していた。
粗末でいい加減な手術の後遺症は、「その後の生活に一生重荷で付きまとう事になった」と、戦争を深く恨んでいた。

凄惨な日常
おふくろをはじめとした勤労学徒の女生徒は、背中に大きく重い軍用無線機を背負い、列車に乗って運搬していたらしい。(なぜ生徒に運ばせたりしたのか?は聞きそびれた…)
運搬途中、列車が鉄橋にさしかかると、米軍機から機銃掃射を受けて、列車が炎上した。炎に包まれ、鉄橋から友人の女学生が次々に川に落ちていく修羅場を体験している。
まあ、こんなシーンを朝ドラで見せると、吐き気をもよおすだろうという理由で、なかったことにするのだろうが、中途半端なシーンで戦争の痛みを低く見積もらせてもいいのかな? 
まさか、あの会長のふりまく「ネジ締めなおしてやる」発言むんむんの雰囲気から、ヒラメ的に自主規制して戦争の残酷さの過少評価を意図的に盛り込んだりする制作者が現れて来るんじゃないか、なんて思いたく無いところだが…。
でも、あの会長の取り巻きのカルトな面々をみると、「隠れた意図」なんていう陰謀めいたことを、ちっぽけな庶民の一人としては、思わず心配しまうんですが…。これ、神経質にすぎる?…
当時の庶民は、アメリカ敵機も嫌だが、勉強したい盛りの学徒を日常的に児童労働に狩り出して強制労働させる軍部の姿はもっと嫌、というより恐怖だったろう。
だが、朝ドラでは、そんなシーンはほとんど出てこない。別に、見せたからって、朝の活力をすぎますかねえ?    見せない理由にしているだけではないかな? 

「カーネーション」などは、大好きなストーリーだったが、こと戦時中の描き方に関しては同じ程度だったような。
敵を米軍機だけに絞ったりしているからA級戦犯持ち上げたくなるんじゃないの? 考えすぎでしょうか?
でも戦前、戦時中にメディアが果たした役割は絶大ですぞ。自らの仕事に民間企業並の警戒心があるかな?

朝ドラがおわって、大好きな有働アナがアサイチで、「戦争って嫌よね」、とはおしゃるが、「どの程度嫌なの?」「安部さんが嫌がる程度にいやなの?」とかが、結構重要ではないでしょうか。