安部晋三氏は責任を感じないのか?
あまりにヒドい、「国民の生命と財産」への無関心ぶり。


災害発生「後」から、山梨の別荘近くのゴルフ場で森喜朗元首相らとゴルフを始め、1時間で切り上げ(されられ?)、官邸に戻り、色々指示を出したというが、
現場の大混乱が続く中で、なんとすぐに別荘にトンボ帰り。
そこから、かなりの長時間、すくなくとも、広島の悲劇が極大化し、後戻りできない状態にまで悪化している真っ最中に相当する二十数時間、丸一日近くの長時間にわたり、山梨の別荘で財界人と優雅に懇談を続けていた。そして現場の事態が、もう、どうにもこうにもならない事がはっきりしてから、慌てて官邸に戻っている様子が窺える。
(下図の時間は6時間刻みの縦線にしてある。)
この経過から見えるのは、官邸に戻ったのは「仕方なく」で、
実は「別荘に居たくて仕方がない」首相のホンネだ。

首相周辺は「首相は身ひとつで来てしまった」、などと言っているらしい。
よくこの様なことが恥知らずにいえたものだ。
別荘に、お気に入りのヘアーコロンでも取りに戻ったというのか?意味不明だ。
別荘にもどって、おしゃべりをしているだけではないか。
彼の行動を、新聞報道をもとに時系列化し「見える化」すると、おおよそ以下のようになる。
広島土砂災害の経過
これ…以前の民主党政権より、かなりヒドくないだろうか? 
このタイミングで原発事故でも起これば、菅政権の時より間違いなくヒドくなるだろう。
「首相、現場に介入して問題」...どころか「首相、そもそも現場には御関心なさそうで…」ってところだ。

要するに、他人の痛みがわからないのだろう。

いくら、災害規模が深刻であっても、今回の現場の大混乱の背景には、この国のトップの「無関心」があるといわれても仕方ない。やるべきことを、トップ自ら率先してやらず、悲劇の真っ最中に遊んでいるからだ。そういうことの是非が問われるのが、政治責任の議論だ。
韓国の旅客船沈没事故の行方不明者のカウントミスとほとんど同じ次元、そして政府首脳の行動も同じ次元。
土砂崩れしたあとに避難勧告を出してしまうなど、もはや「愚の骨頂」だ。

その愚かしい事態を知っていながら、官邸に戻らず、いそいそとゴルフにくりだす神経。同時多発的土砂崩れで、現場に消防もはいれないような大混乱の実態を知っていながら、再度別荘にもどり、ほぼ丸一日にわたって官邸を空け、優雅なおしゃべりをしていた神経。もはや、開いた口がふさがらない。
あげく、業を煮やした誰かから、再度、官邸に無理矢理引き戻された…のが実際のとこだろうか? 
組織のトップが、別荘でサボり続けたツケが、国民の頭上により強烈な災厄として降りかかっている。

多くの国民が「自分も現場にシャベルをもって駆けつけたい」とギリギリしながら思っているさなか、この国の首相は、「別荘にもどりたくて仕方がなかった」ようだ。

相手方のJR東海名誉会長も同類だ。防災相は首相の行動について「全く問題はない」と言い放った。
この首相にして、この防災相だ。トップがそもそも事態に関心がなく、一刻もはやく別荘のフカフカの高級ソファーに戻りたくて仕方ない状態で、現場の参謀が最大限の緊張感を発揮・機能するわけがない。こんなことは、組織の常識だ。

こんな面々が、「国民の生命と財産を守る」などとクチにするのをみると、気分が悪くなる。

【資料 首相動静~朝日新聞DIGITAL】
首相動静―8月20日
http://www.asahi.com/articles/ASG8N5VPKG8NUTFK00L.html
【午前】7時26分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」。森喜朗元首
相、茂木経産相、岸外務副大臣、加藤官房副長官、萩生田光一自民党総裁特別補佐、山本有二同党衆院議員、笹川陽平日本財団会長、日枝久フジテレビ会長とゴルフ。9時22分、同県鳴沢村の別荘。10時59分、官邸。11時、危機管理センターで古屋防災相、西村内閣危機管理監。菅官房長官同席。23分、報道各社のインタビュー。
【午後】0時44分、北村内閣情報官。2時1分、公邸。5時19分、西村内閣危機管理監。7時42分、別荘。
首相動静―8月21日
http://www.asahi.com/articles/ASG8P5JHWG8PUTFK00C.html

【午前】10時34分、山梨県鳴沢村の別荘で北村内閣情報官。11時13分、葛西敬之JR東海名誉会長加わる。
【午後】0時58分、葛西氏出る。1時1分、北村氏出る。3時4分、公邸。17分、官邸。25分、古屋防災相。菅官房長官同席。4時3分、関係省庁災害対策会議。5時32分、東京・富ケ谷の自宅。