小渕経産相が20日午前、辞任に追い込まれた。まだ40歳の若手二世、父親の地盤を無理やり継承させ20日辞任会見する小渕経産相 朝日新聞DIGITALられた、かわいそうなお嬢さんである。周囲から、いいのいいの、20日辞任した松島法相 朝日新聞DIGITALとおだてられると人間みな調子に乗せられてしまう。経理もちゃんとせずに、踊るだけ踊らせて、あとはポイだ。
と思っていたら、今度は午後に松島法相が辞任した。一日に2人も現職閣僚が辞任するなど、この半世紀ほど聞いたことがない異常事態だ。
http://www.asahi.com/articles/ASGBN3554GBNUTIL00G.html?iref=com_alist_6_03

【汚れ仕事を前提にした女性閣僚配置】
問題は、ネオナチとの関係や政治資金で、早晩、問題になることが明白な女性閣僚を敢えて要職につかせていたことだ。国民からの批判の多い原発再稼動などの政策を、小渕氏などに強行させた安部晋三氏本人の思考方法である。
小渕氏が国会答弁で、生気のない対応をしていたことからみて、彼女自身、あまりやりたくない仕事だったのではないかと推測する人もいる。
安部改造内閣で登用された女性閣僚が、既に、軒並み「身体検査」(資金・スキャンダル)で不合格となっていることは、すでに巷では常識となっていた。安部氏も知らないわけが無い。2007年の安倍改造内閣では徹底的に「身体検査」をしたからだ。今回はあえて、それを外した感がある。政界ウオッチャーが今まで表立って口に出さなかった事情だ。
要するに、国民から批判の多い政策も、女性閣僚を使って推進すれば、反対しにくいだろうという計算。そして、早晩「身体検査の結果」が表面化した場合、残念そうな顔を見せながら、速やかに用済みとして切って捨てる。これ以外の思考は考えられない。
一方、一部の短絡思考の女性閣僚がネオナチや靖国に行けば、その習性をも逆手に利用する。野党側を女性票で萎縮させ、批判に嫌悪感を抱かれるように仕向ける。専属の広告代理店なら、社会心理学を悪用したこの程度の仕掛けなど、日常業務でやっていることだから、わけはない。
ここに見えるのは、最初から女性閣僚は現政権から「捨て駒」として位置付けられ、「汚れ役」をおうせつかる役回り(布陣)にされていた、ということだ。現政権は、“女性蔑視にもとづく狡猾な人事コントロール” をしている。

※一方、安部政権のほころびに狂喜する左派系党派のシンパには、勢いづいてためらいもなく、尾篭なイラストを流布しているものがいる。女性閣僚をレオタード姿にしてわざと顔を魔女まがいの醜悪なものに変え、ネット配布までしている。風刺画は大いに結構だが、自分が気づいてないだけで、明らかな女性蔑視の思想だ。彼らの作風をみると、歪んだ正義感に依拠していることがよくわかる。極右が派手に狂喜し、ツーショット写真をとったり、魔女狩り感覚で面白がったり、およそ政局とは無縁な両派が女性閣僚をセクハラまがいの尾篭なやり方で攻撃している。

─補足─
【小渕氏の臨時に高市氏、松島氏の臨時に山谷氏…】
「首相は、経産相の臨時代理に高市早苗総務相、法相の臨時代理に山谷えり子国家公安委員長をそれぞれ指名した」~小渕、松島氏が辞任=女性2閣僚―「政治とカネ」で引責(時事通信) より
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-141020X401.html
ガーディアン紙掲載写真ネオナチの確信的支持者であり、理念らしきものを何も持っていない高市氏が経済産業相へ、同じく人種差別デモの合法性が国際社会から問われている中で在特会との結びつきが噂される山谷氏が法務相へ「スライド」するとは、臨時代理とは言え不適材不適所のきわみ。「悪い冗談」を通り越している。おふざけが過ぎる。まさに「女性登用」の表向きのイメージだけを優先する数合わせ。女性をちゃんと能力を見極めて活用するのではなく、単なる「将棋の駒」と考えている。これこそが女性蔑視の思想的本性だ。

20日夜、結果としては
後任の経産相に宮沢洋一氏 法相に上川陽子氏

経済産業相を辞任した小渕優子氏と、法相を辞任した松島みどり氏の後任に、それぞれ自民党の宮沢洋一参院議員と上川陽子衆院議員が内定した。政府関係者が20日、明らかにした。  2014/10/20 18:23   【共同通信】
両名とも60歳を越えた高齢者。女性閣僚を登用しようにも人材がいないのだろう。