市 民

森永ヒ素ミルク中毒事件は、昭和30年(1955年)に日本で発生した、森永乳業の粉ミルクによる乳幼児の大量死亡・被害事件です。 森永は、猛毒のヒ素が混入した産業廃棄物由来の第二燐酸ソーダを、製品が新鮮であるように偽装する目的で赤ちゃん用粉ミルクに添加したため、1万2千名以上の膨大な被害者を生み出し、1年以内に131人の赤ん坊が死亡するという世界最大の食品公害となりました。未だに多くの被害者が理不尽な扱いに苦しみ続けています。

2014年10月

【中国共産党中央政府の自浄能力の無さ~統治の本質】
香港デモの要求は断固拒絶 中国政府が方針決定
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/14/hongkong-demo-china_n_5986424.html?utm_hp_ref=japan
2014年10月15日 11時53分 JST
香港デモの要求を中国政府が拒絶(ハフィントン・ポスト ロイター)中国中央政府は当分、共産党ごっこを続け「大人にはならない」と決めたようだ。しかし威勢よく言っても、それが続く保証があるわけではない。世の中は変化していくものなのだ。変化しないものなどない。いずれ、わかるときが来るだろう。習政権が実行する汚職追放キャンペーンでも、共産党の腐敗政治は変わることはない。政権交代を許されない社会は、内部的なけん制能力を持ち得ないからだ。いま行われているのは、「ソビエト防衛」という大義名分から導き出された、かつてのスターリン粛清と類似の現象でしかない。共産党独裁国家の統治・延命の都合から、粛清という名の恐怖政治が実行されているに過ぎない。もちろん、それは運が良ければ短期的統治に効果を発揮するし、直接投資をしている国との利害絡みで、しばらくの間、延命が可能な場合もある。だが、人民にとっての政治的自由は依然として存在しえない社会だ。統治を根底から脅かす矛盾が今後一層激化するが、「歴史主義」におかされたマルクス主義者にはその意味が理解できない。もちろん、日本社会も、「似たような別の形の全体主義」に退行する可能性は十分ありうる。既に、そこここの「閉じた部分領域」では実際に観察される。一時的に人民に力を貸した歴史をもって、永久支配権の口実にする。マルクス主義者に限らず、自らの行為に必要以上の見返りを求める人間のサガがよく現れている。

【自分たちの未来のために、立ち上がる香港学生】
9日付朝日新聞朝刊11面に香港で、中国側が示した行政長官選挙の改革案に反対して座り込みを続ける18歳の若者へのインタビューが掲載されていた。

…(前略)…路面電車の軌道上に制服姿で座り込んでいたのは、中学5年(高校生に相当)のマビス・ユーさん(18)…(中略)…ユーさんは「住民や店の人に迷惑をかけているのは、申し訳ないと思っている。でも、政府が市民の声にきちんと向き合えば、こんなに長引かなかったはず。責任は政府にもある」と話した。「選挙制度改革は、自分たちの未来にも関係すること。若くたって自分の考えは示したい」…(後略)…

これが民主主義と市民の本来の関係だ。共産党一党独裁にひきずられる香港社会をみて、危機感をもっている。民主主義は選挙で投票することとイコールではない。日本でも選挙制度改革をめぐって議論が闘わされたが、将来の選挙民である若手の意見を取り入れるような試みはなかった。
「与えられた選挙制度に従って時々選挙に行けばいい。それが政治参加というもの。投票は国民の義務です」
社会がそんな考えで納得していれば、イデオロギーに関係なく腐敗していく政党政治をみて当然「若者の政治離れ」がおきる。腐敗政党も権力を握るために、短絡的で先鋭的な主張をはじめる。ちなみに「積極的平和主義」はまだ「第三帝国」ほどのレベルには到達していないが、その最初の予兆として歴史の年表に刻まれることになるだろう。

一方、「若者の政治離れ」に悩む日本は、この香港学生の訴えを、横目で、見てみぬふりをしている。
香港では、若者が真剣に国の将来を見据えて問題提起をし、多くの市民が共感を寄せている。他方「早く終わらないかな」と横目でみている大人の香港市民もいる。日本には後者のタイプが多そうだ。記事では、香港の後者に相当する大人が  “現状は変わりそうも無い”  と「にわか評論家」として登場し、若者がせっかく問題提起した未来へのテーマをせっせと摘み取っていく姿を、淡々と伝えている。問題はこの大人と若者との関係に見える。この関係を若者が乗り越えるには何が必要か?...永遠の課題だ。

日本の若手も、このテーマを真剣に考えないと、加速度的に進む高齢化社会の犠牲者にされていく。

【参考資料】香港のデモ長期化、「一国二制度」の正念場  東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/-/50898

21日、自民党内グループが動き出した。来年10月に予定されている消費税の10%への引き上げに慎重論が出された。

【総理みずから認める、アベノミクスの効果薄】
菅官房長官は21日の動きについて、「色々な意見があるのが自民党ですから」と述べた。
だが、すでに19日、英国のファイナンシャル・タイムズ紙は、安部総理が「消費増税の延期を示唆した」ことを報じている。(下記資料)
みずからの経済政策の効果薄を国内では認めたくないというのは、要するに、政策が失敗しているという事の裏返しだ。

【消費増税以前に、購買力が低下し続ける日本】
この1年の間に、生活が向上し、消費支出を拡大したと実感できる国民がどれだけいるだろうか。殆どゼロだろう。「アベノミクスで、商売繁盛している」なんて話は全く聞かない。
実際、今年4-6期の経済成長はマイナス7.1%であり、個人消費は低迷を続けており、1年以上実質賃金が下がり続けている。消費者物価指数と実質賃金指数の関係をみると、実質的な購買力は低下傾向にある。アベノミクスを支持しているのは、相場が不安的になってこそ稼ぎ時と喜ぶ一部のヘッジファンドや機関投資家だけだ。彼らは更なる金融緩和まで要求している。彼らがアナリストと称して媒体でおおっぴらに期待する事は、日本経済の基礎体力でもなければ、日本国民の生活の向上でもない。彼らは「相場が不安定になればなるほど良い」と露骨かつ正直に主張している。それだけだ。

今回、自民党の異論に増税派が耳を傾けるという芝居がかったパフォーマンスを採らざるをえないのは、アベノミクスが株高以外めぼしい成果をあげられず、国民生活の向上を促していないという点で、事実上、失敗しているからだ。増税時期の軌道修正を図らねばならない位の深刻な情勢にある。

と真面目に書いていたら…、嘆息するような速報

【酒とウチワとSMバー、決して許されない有権者への買収工作】
「SMバー」に交際費支出=小渕氏後任の宮沢経産相
時事通信 10月23日(木)12時8分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141023-00000052-jij-soci  
「 宮沢洋一経済産業相の資金管理団体「宮沢会」が2010年9月、広島市の「SMバー」に、交際費名目で政治活動費を支出していたことが23日、同会の政治資金収支報告書で分かった。宮沢氏は、前任の小渕優子氏が政治活動費の不明朗会計問題で辞任したことを受け、21日に就任したばかり。
 宮沢経産相の事務所は「事実関係を調査中だが、本人が行っていないことは当時の記録で確認した」としている。 」
宮沢経産相は「私はそういう趣味はない」と釈明しているらしいが、行ってないなら(というか言って無くても)問題だ。これは買収だからだ。有権者を買収していたことになる。昨日には、小渕氏の後援会が「酒(ワイン)をばらまいていた」ということが明るみになっている。これも買収工作となる。SMバーに政治活動費支出など許されない。財政規律をゆるゆるにさせる政策を取り続けているアベノミクスの倫理崩壊行為のツケが噴出してきたとみられる。
菅官房長官「本人がしっかり対処」 SMバーに政治活動費
「 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は23日の記者会見で、宮沢洋一経済産業相の資金管理団体がSMバーに政治活動費を支出していたことについて「宮沢氏がしっかりと適切に対処する」と述べた。菅氏は宮沢氏から「自分は行っていない」との報告を受けたという。
 菅氏は「国民は難問山積の中で政策的な論争を望んでいると思うので、建設的な審議をお願いしたい。国会で議論して政治を前に進めていくのが大事だ」と述べ、宮沢氏への追及をちらつかせる野党側を牽制(けんせい)した。」

官房長官の発言は、全くの筋違いだ。これは、利害関係者への尾篭な酒色の接待に政治資金を使ったということだ。許されることではない。

【資料】 (全文を読むには登録が必要)
FINANCIAL TIMES
Abe balances tax rise against economic damage
英国FT紙Abe balances tax rise against economic damage

Gideon Rachman and James Politi in Milan
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/25431cfc-57af-11e4-8493-00144feab7de.html#axzz3GxZpyMV4

Shinzo Abe has hinted that he may delay increasing Japan’s consumption tax, saying the move would be “meaningless” if it inflicted too much damage on the country’s economy.

In an interview with the Financial Times, Japan’s prime minister, said the planned tax increase from 8 per cent to 10 per cent was intended to help secure pension and health benefits for “the next generation”. But he added: “On the other hand, since we have an opportunity to end deflation, we should not lose this opportunity.”

The Japanese economy shrank 7.1 per cent between April and June compared with a year ago after Mr Abe’s government raised consumption tax from 5 per cent to 8 per cent. A second rise has strong backing from the Bank of Japan, the finance ministry, big business and the International Monetary Fund, which all want action to reduce the country’s mountainous debt. A postponement would require a change in the law.

But Mr Abe said: “By increasing the consumption tax rate if the economy derails and if it decelerates, there will be no increase in tax revenues so it would render the whole exercise meaningless.”

His caution shows how much now rides on the strength of the rebound in growth in the third quarter. He is expected to decide on the tax in early December when the final data come in, but early indicators have been disappointing.

Concerns that Mr Abe’s plan to revive the Japanese economy is running out of steam added to gloom over global growth prospects that stirred financial markets around the world last week.


On previous foreign trips, the Japanese prime minister has acted as a confident salesman for his reform programme. He once urged traders at the New York Stock Exchange to “buy my Abenomics”.

But the exuberance has gone from Abenomics. Instead the effort to turn around the Japanese economy is looking like a long, hard, perilous slog.

In Milan, Mr Abe’s manner was sober and even, at times, defensive. He showed flashes of irritation with commentators who have cast doubt on the success of Abenomics.

“I believe there will come a day when the economy will start a virtuous circle that will be felt in every corner of the nation,” he said. “There are always those who criticise, but those people never come up with an alternative.”

He acknowledged more was needed to help companies, particularly small businesses, hit by the weakening of the yen.

“Of course we will keep an eye on those in rural and local areas and SMEs who are hit by the rise in import prices and as necessary it is our intention to take measures,” he added.


But he was also keen to emphasise the successes that he believes Abenomics has achieved – above all in the fight against deflation. “We have done away with deflationary expectations,” he says, adding that wages are now rising and that job vacancies are plentiful. More structural reforms are also promised.

“Liberalisation of the power sector is proceeding” said Mr Abe, “and whereas in the past, nobody even [suggested] reforms of agricultural co-operatives, we’ve made a decision to undertake reform there and in the medical sector and in employment law.”


When it was pointed out that US trade negotiators had openly criticised Japan for failing to proceed with structural reforms to secure a Trans-Pacific Partnership free-trade deal, Mr Abe laughed briefly and opted for a diplomatic response. “We are in the last phase of the negotiations and those are the most difficult.” He added that, in a phone conversation with Barack Obama last week, he and the US president agreed that “we would make maximum effort to conclude this”.

The foreign leader that Mr Abe would most like to speak to, however, is probably Xi Jinping, the president of China. Tensions between Japan and China remain high. The two countries continue to jostle over disputed islands in the East China Sea. Beijing is also bitterly critical of the Abe government’s treatment of history and of visits paid to the Yasukuni war shrine in Tokyo, by the prime minister himself and by colleagues.

Mr Abe has repeatedly requested a meeting with the Chinese president and has so far been rebuffed. In Milan, he reiterated his hope that a bilateral meeting with Mr Xi could take place at the Apec summit in Beijing, next month, while saying that Japan could not agree to “pre-conditions” – an apparent reference to China’s demand that Mr Abe promise never to visit Yasukuni again.

Picking his words carefully, Mr Abe refused to comment in detail on the military situation around the disputed islands that Japan calls the Senkakus and that China calls the Diaoyu, saying: “Unfortunately, there are incursions into our territorial waters, but we are dealing with this rationally.”

Mr Abe stressed the mutual economic interests of Japan and China, adding: “It would be good if we could have a heads of government meeting at the Apec summit . . . to deal with contingencies, the defence authorities should have a hot-line . . . If the summit meeting goes ahead, I’d like to call upon China to do this.”

The shadow of Russia’s seizure of the Crimea hangs over China’s territorial dispute with Japan. In the same Milan hotel that Mr Abe was speaking, President Vladimir Putin of Russia was meeting with President Poroshenko of Ukraine. Mr Abe had meetings with both the Russia and Ukrainian leaders in Milan and told the FT: “Japan does not condone changing of the status quo through coercion and intimidation.”


ついに海外のメディアから発信されてしまった。
でも人材育成と教育について思いつくままに触れた
「…そのヒトはといえば、日本の精神風土をみてもメタメタだ。論文偽装に、ヒラメ社員に、事なかれ主義に、日本的予定調和の風潮にかつてないほど拍車がかかっている。社会全体の倫理的崩壊は甚だしく緊張感がない。外国人に「死ね」などの下劣な言葉を投げつけて排斥し、日頃の憂さ晴らしをしている連中と仲良しの現政権。そんないびつな風潮に疑問提示の一つさえできずに、なんで格好よさげな「グローバル人材」「グローバルマーケティング」の成功などがありえようか。…」
でも
「…野党に下った時に知性の倫理を捨て去る決意をした自民党。そのプロパガンダは、ちょうどナチスが成功を納めたように、勝利をおさめかけている。麻生氏が「ナチスを手本に」といったのは正直な告白だ。…」
海外からも同じ目線で見られている。

【The New York Times 2014.10.14  “日本の分裂した教育戦略”】
同紙は大まかに以下のような内容を報じている。
--------- 以下は素人の訳なのであらかじめご了承を。 ------------
「(安部政権による)国家主義と国際主義の同時的容認があいまいなサインを出している。国際競争力といいつ安部政権の分裂した教育戦略 ニューヨークタイムスつ大学の国際化を進める一方で、愛国主義で教科書を書き直している。そしてアジアの隣人を遠ざけている。ボストン大学のトーマス・バーガー教授と日本政治の専門家は、右翼的シフトと国際化は矛盾していると指摘する。日本の教科書はアジアの緊張をもたらしている。近隣諸国と外国人による日本への研究意欲が減退している。教育方針はジレンマであり進退きわまっている。国際化を推進する強いプレッシャーがあるにも関わらず、実際は日本は正反対に動いている。政権を離れている間、日本の保守党は近隣諸国への先の戦争への謝罪をしないトーンで戦後史を作り変える保守回帰路線を明確にした。第二次世界大戦における侵略者としての役回りは、愛国的なものに取り替えられている。新しい政府は右派の綱領を学校教育のシステムに強要しようとしている、と専門家は言う。たとえば、中国の南京虐殺─事件と呼ばれているが─の犠牲者数を低く扱うなどだ。変化に対する若干の抵抗はあったが、教育委員会は、その改変を受け入れている。初めて新しい教科書を採用するのは、日本の二番目の都市である横浜だ。同時に恐るべきことは、”日本の内向きの教育制度を国際化する動き” が保守党によって行われており、安部氏は日本の10の研究機関が世界トップ100大学のランキング入りするように動いていることである。…(中略)…国家主義と戦時犯罪の醜悪さを混同させて歴史を教えることを愛国心が支えていることに、アジアの隣人は怖れている。…(中略)…中国と日本─どちらも領有権主張で対立しているが─偏った歴史教科書と教育が50年に亘る深い敵意の源にあると、両方がそういう。ワシントン独立アジア政策研究センター(?的確な名称は避ける)ディレクターのミンディ・コトラーは「日本のリーダーが人種・女性・戦争・平和と和解 について(国際社会から)信用されない攻撃的な見解を持っているという実感があり、失望する。簡単に言えば、問題は日本の意志決定者が堅実な判断ができるかどうかだ」
しかし、日本政府は、戦時中の攻撃性への償いは果たした、という。下村文部科学相は「日本の教科書検定は公平公正に行われている」と言いつつ、より愛国主義的方向を模索していると認めている。「こどもたちが自国の歴史へ誇りがもてるよう、よい面と悪い面のバランスを考えている」と言った。
------------------- 以上 --------------------
国際社会が何に危機感をもっており、日本の政治家が何を忘れているか。そしてアジアの政治がどの程度の水準で計られているか、垣間見れる記事だ。(以下原文)

Japan's Divided Education Strategy
TOKYO — Japan’s simultaneous embrace of nationalism and cosmopolitanism is generating ambiguous signals from its education policy makers. They are rewriting textbooks along what they call “patriotic” lines, alienating their Asian neighbors in the process. But at the same time, they are promoting Japanese universities as globalized and open, in a bid to compete internationally.

“There is an obvious contradiction between Japan’s rightward shift on education policy and its strivings to internationalize,” said Thomas Berger, a professor at Boston University and an expert on Japanese politics.
“Japanese textbook policy is increasing tensions with Asia, undermining the willingness of Japanese to study in neighboring countries and of foreigners to come to Japan,” Prof. Berger said. “Education policy is caught on the horns of a dilemma: On the one hand, there are powerful economic and political pressures that favor internationalization — yet, in reality, Japan has been moving in the opposite direction.”
Following a rare term out of office, Japan’s conservatives returned to power last year with Prime Minister Shinzo Abe at their head and an agenda to recast wartime history with a less apologetic tone. A more critical version of history, which casts Japan as an aggressor in World War II, has been replaced by material that is more “patriotic.”
Critics say the new government is trying to impose a rightist agenda on the nation’s schooling system. They point out, for example, that new state-sanctioned text books play down the death toll of the Nanjing massacre in China, which is now referred to as an “incident.”
There has been some resistance to the changes, but by and large, education boards across Japan are accepting them. One of the first boards to adopt the new textbooks was that of Yokohama, the country’s second-largest city.
At the same time, a formidable drive is underway by the same conservatives to globalize Japan’s inward-looking education system. Mr. Abe has stated that he wants 10 Japanese institutions to rank among the world’s top 100 universities. Currently only two make the cut in prominent lists like that of Times Higher Education: the University of Tokyo and Kyoto University.
The government’s plans include strengthening teaching staffs at universities by hiring foreign professors, initiating a certified evaluation system and expanding resources.
There is also a move to improve bilateral relations with the very countries that the new textbooks have irked — the United States, China and South Korea.
Japan’s Asian neighbors fear that its new emphasis on patriotism will lead to nationalism and a teaching of history that obfuscates wartime atrocities. They also accuse Mr. Abe of reviving past militarism. Tokyo is “attempting to deny and even beautify” the country’s history of military aggression, a statement from China’s Foreign Ministry said this year.
China and Japan — which are also facing off over territorial claims — both say that biased history textbooks and education are among the causes of a deep-grained hostility that threatens more than 50 years of peace between them.
Even allies like the United States are dismayed at the new textbooks, said Mindy Kotler, director of Asia Policy Point, an independent research center in Washington.
“Disappointment stems from the realization that Japan’s leaders hold a retrograde, discredited and offensive view of not just history, but also of race, women, war, peace and reconciliation,” she said. “Simply put, the issue is whether or not Japanese decision makers are capable of sound judgment.”
But the government says Japan has done enough to satisfy its neighbors’ sensitivities over Japanese aggression during the war years.
The education minister, Hakubun Shimomura, denies that the government wants to enforce a particular view of history. He says Japan’s textbook examination is undertaken fairly and impartially, “based on expert and academic deliberations.” But he concedes he is looking for a more patriotic take on Japan.
“History has positive and negative aspects,” Mr. Shimomura said in an email. “We believe it is important to teach a balance of the good as well as the bad parts so that children can be proud of and have confidence in our country’s history.”


【本日のニュースから 道徳の独立教科化】
(生徒)「ぼく、掃除やってるうちに、掃除が好きになっちゃいました」(先生)「よくできました。まんて~ん。」
ってことになるのか?
道徳授業をするのはいいが、それを文章化させ、評価するって…
一番中身のない、子どもの心をものさしで計る大人の自己満足、ではないだろうか?

小渕経産相が20日午前、辞任に追い込まれた。まだ40歳の若手二世、父親の地盤を無理やり継承させ20日辞任会見する小渕経産相 朝日新聞DIGITALられた、かわいそうなお嬢さんである。周囲から、いいのいいの、20日辞任した松島法相 朝日新聞DIGITALとおだてられると人間みな調子に乗せられてしまう。経理もちゃんとせずに、踊るだけ踊らせて、あとはポイだ。
と思っていたら、今度は午後に松島法相が辞任した。一日に2人も現職閣僚が辞任するなど、この半世紀ほど聞いたことがない異常事態だ。
http://www.asahi.com/articles/ASGBN3554GBNUTIL00G.html?iref=com_alist_6_03

【汚れ仕事を前提にした女性閣僚配置】
問題は、ネオナチとの関係や政治資金で、早晩、問題になることが明白な女性閣僚を敢えて要職につかせていたことだ。国民からの批判の多い原発再稼動などの政策を、小渕氏などに強行させた安部晋三氏本人の思考方法である。
小渕氏が国会答弁で、生気のない対応をしていたことからみて、彼女自身、あまりやりたくない仕事だったのではないかと推測する人もいる。
安部改造内閣で登用された女性閣僚が、既に、軒並み「身体検査」(資金・スキャンダル)で不合格となっていることは、すでに巷では常識となっていた。安部氏も知らないわけが無い。2007年の安倍改造内閣では徹底的に「身体検査」をしたからだ。今回はあえて、それを外した感がある。政界ウオッチャーが今まで表立って口に出さなかった事情だ。
要するに、国民から批判の多い政策も、女性閣僚を使って推進すれば、反対しにくいだろうという計算。そして、早晩「身体検査の結果」が表面化した場合、残念そうな顔を見せながら、速やかに用済みとして切って捨てる。これ以外の思考は考えられない。
一方、一部の短絡思考の女性閣僚がネオナチや靖国に行けば、その習性をも逆手に利用する。野党側を女性票で萎縮させ、批判に嫌悪感を抱かれるように仕向ける。専属の広告代理店なら、社会心理学を悪用したこの程度の仕掛けなど、日常業務でやっていることだから、わけはない。
ここに見えるのは、最初から女性閣僚は現政権から「捨て駒」として位置付けられ、「汚れ役」をおうせつかる役回り(布陣)にされていた、ということだ。現政権は、“女性蔑視にもとづく狡猾な人事コントロール” をしている。

※一方、安部政権のほころびに狂喜する左派系党派のシンパには、勢いづいてためらいもなく、尾篭なイラストを流布しているものがいる。女性閣僚をレオタード姿にしてわざと顔を魔女まがいの醜悪なものに変え、ネット配布までしている。風刺画は大いに結構だが、自分が気づいてないだけで、明らかな女性蔑視の思想だ。彼らの作風をみると、歪んだ正義感に依拠していることがよくわかる。極右が派手に狂喜し、ツーショット写真をとったり、魔女狩り感覚で面白がったり、およそ政局とは無縁な両派が女性閣僚をセクハラまがいの尾篭なやり方で攻撃している。

─補足─
【小渕氏の臨時に高市氏、松島氏の臨時に山谷氏…】
「首相は、経産相の臨時代理に高市早苗総務相、法相の臨時代理に山谷えり子国家公安委員長をそれぞれ指名した」~小渕、松島氏が辞任=女性2閣僚―「政治とカネ」で引責(時事通信) より
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-141020X401.html
ガーディアン紙掲載写真ネオナチの確信的支持者であり、理念らしきものを何も持っていない高市氏が経済産業相へ、同じく人種差別デモの合法性が国際社会から問われている中で在特会との結びつきが噂される山谷氏が法務相へ「スライド」するとは、臨時代理とは言え不適材不適所のきわみ。「悪い冗談」を通り越している。おふざけが過ぎる。まさに「女性登用」の表向きのイメージだけを優先する数合わせ。女性をちゃんと能力を見極めて活用するのではなく、単なる「将棋の駒」と考えている。これこそが女性蔑視の思想的本性だ。

20日夜、結果としては
後任の経産相に宮沢洋一氏 法相に上川陽子氏

経済産業相を辞任した小渕優子氏と、法相を辞任した松島みどり氏の後任に、それぞれ自民党の宮沢洋一参院議員と上川陽子衆院議員が内定した。政府関係者が20日、明らかにした。  2014/10/20 18:23   【共同通信】
両名とも60歳を越えた高齢者。女性閣僚を登用しようにも人材がいないのだろう。

オープン・バイラル系デジタルメディアで世界を席巻しつつある THE HUFFINGTON POST (ハフィントン・ポスト~米国のリベラル系ネットニュース<日本版>※1)が17日、香港民主化デモの写真を大きく掲載した。そのタイトルも「世界は見てるぞ。警察の暴挙を~ 香港デモ。抗議する学生たち 排除する警官たち」 だ。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/16/hongkong-photo_n_5995236.html?utm_hp_ref=japan
htmlutm_hp_ref=japanいい写真には貴重な情報が膨大につまっている。この市民の真剣なまなざしから、日本人は学ぶことが多いはずだ。
香港市民は、中国政府から何かの成果物を与えてもらおうとしているのではないだろう。たぶん、自分たちの社会は「これでいいのか!」と必死で訴えているのだ。単一のアイデンティティで支配を拡大しようとする古今東西の政体の多かれ少なかれの全体主義的しきたりに心からの疑問をぶつけている。自由と民主主義の原点に迫ろうとしている。
だが、それに最も冷ややかな態度を示しているのが、今の日本だ。米国もEUも中国へ自制を要求している。だが日本だけが黙ったままだ。
チマタでは「どうせ共産党につぶされるよ」とわかった風なコメントがあふれている…。そんなことは現地の香港市民が百も承知だ。問題なのは、中国共産党の独裁を商売上の都合から内心で受け入れている日本人の価値観の方である。政治に哲学が全く欠如したまま、内向きオンリー日本政治のみっともない水準がバレバレだ。
【資料】
392枚の写真 http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/09/hong-kong_n_5962500.html?utm_hp_ref=hongkong-protests#slide=start 
15分の現場動画(警察が介入するも逆に市民に包囲され議論が始まる)
http://www.huffingtonpost.jp/jun-hori/umbrella-revolution_b_5972530.html?utm_hp_ref=hongkong-protests  YouTube http://youtu.be/NQCFWenEhgw
HUFFPOSTの香港報道一覧 http://www.huffingtonpost.jp/news/hongkong-protests

【“共産党独裁は続いてもらいたい”  一部日本人のホンネ?】

安部政権は依然として、香港市民デモにはノーコメントだ。一方でしきりに靖国参拝をちらつかせて、中国にフェイントをかけている。中国の民主化にはハナから関心がなく、中国政府の動揺のスキを狙って、靖国繁盛、商売繁盛を突き通そうとしているかのようだ。外国人排斥や過去の軍国日本への回帰趣味だけに熱心な、自己都合型の理念無き日本政治がよく出ている。

先日、寄せられたHNシロクマ氏からのコメント
「中国に基本的人権がないことを、改めて見せつけられています。隣同士の国だから、仲良くしていくべきですが、両国の国民が幸せになる権利はおろそかにしてはいけない。ネットには、

~中国にこれ以上発展してもらいたくないから、これからも共産党政権でいてくれ~

という一部日本人の隠れた本音が至るところに露骨に書かれていて、大変興味深い。
共産党政権という歴史の遺物をどう精算するかがアジアでは深刻なテーマとして問われている。(かつて)ドイツが戦争犯罪と向き合ったような環境づくりへの努力を、内外の腐敗した共産党が支配の口実にするため政治的に利用し、社会に嫌悪感を産み出している。日本では、それをタカ派が逆手にとっている。そういう意味では、日本の民主主義もかつてのドイツのワイマール体制を彷彿とさせており、質的には周回遅れといわざるをえない。

「結論は変わらないが話し合いはする」という香港行政長官の発言は、共産党の習性を端的に表している。香港問題に言及をさけつつ「日中友好」を主張するカビ臭い自称左派勢力も似たもの同士だ。これまでの日本政界のよどんだ構造をよく現した姿だ。中国共産党の独裁により低賃金労働の獲得と環境汚染への免罪を受けてきたことを本音では喜び、中国の民主化は逆にハタ迷惑だと内心で思っている日本の一部の風潮。いずれ跳ね返ってくるだろう。

過去ログ



※1 開設者のアリアナ・ハフィントンの名前に由来。2013年朝日新聞と提携して日本語版が開設された。

朝日新聞デジタル インデックス → 香港、揺れる自治――行政長官選挙

NYダウが下落を続けている。日本株も6日連続で下げて1万5000円台を割り込んだ。アナリストが「米国金融引き締め後に株価の調整局面があるかも。それまでは株価の上昇は続く」といい加減な事を言ったハナからの下げだ。日本経済の見通しは依然見えないどころか、陰りさえ見えてきた。アベノミクスがスタートして2年もたたないうちに、「金融緩和は多くをもたらさない」という当初の警告が現実のものになりつつある。貴重な預貯金を短期的な投機につぎ込んでいると早晩破産する。

【米国FRBの危機収拾策を真似るだけ。無策の日本経済】
先日、金融機関の人間と世間話をしていたが、彼らの関心事はQEの行く末だった。
FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて、失業率動向をにらみながらオープンエンドだったQE3(量的緩和2012-450億㌦/月ベースの長期国債&MBS買入政策)の終了のタイミングを探っている。予定では今月終了だ。28日からFOMC会合が開催される。以前はQE4という話まであったくらいだ。だが、ここにきて、米シカゴ連銀エバンス総裁が来年初頭まで金融引き締め策を採るべきではないとの考えを示した。同氏は、QE依存から財政政策へのシフトも要求している。
つまり、それほど、米国経済の回復力は力強くないということだ。FRBが発表している米国の実質個人消費支出はリーマンショック前夜の07年水準に戻ってきているが、言葉を変えると、まだかろうじて、それだけに過ぎない段階だ。失業率は改善されているが、平均時給は横ばいで、労働参加率は史上最低規模。長期失業者(就労を諦めている人)が非常に多い。住宅担保証券のリスクもいつ表面化するかわからない。
10日からワシントンで開催されていたG20では、欧州経済と日本経済の鈍さが槍玉にあがった。先日のダウ下落もマーケットからの「悲観的」メッセージと受け止めることができる。QE終了は金融引き締めへのソフトランディングであったが、その行く末も危うくなっている。10日、「ナチスを真似ればいい」発言で有名になった財務相の麻生氏は、いつものように口をとんがらせながら、「米国の失業率は改善されているし…」となんの新鮮味もない情報を口にした。そのあとに何か意味ある情報が出るかと思いきや、何も無し、だ。

【人材を育てずに経済が育つか?】

もともとアベノミクスは、なんの熟慮も経ていないものだ。①金融緩和②財政政策③成長戦略の三本の矢というが、円安誘導ストーリーで動く市場が、期待感と思惑買いで日経平均を戻しただけである。多少利益を得るのは市場アクセス可能な人だけ。実際のところ、なんのオリジナリティもない。さらに言えば、新自由主義とケインズ政策のごちゃ混ぜだ。要するに、筋の通った批判を煙に巻き、封じ込めるという政治目的が先にありきだ。マネタリストでブッシュに拾われ、サブプライム危機からリーマンショックを引き起こし、墓穴を掘ってしまった元FRB議長バーナンキの真似。彼が、リーマンショックの危機収拾策でケインジアンに転向し実施したQE1(2009)~QE3の成果を、そのままそっくり真似ただけ。米国はサブプライムを抱えた金融危機からの脱出策でQEを採用したのだ。日本はサブプライムを殆ど抱えていない。政策動機が元々違う。だが、この「猿真似の礼賛」が、世界にまで悪影響を及ぼしている。エゴイスティックな目先の利益を求めるものが、タカ派の求心力を利用しながら、野党分散状態を奇貨として、空虚な経済政策を大仰に見せびらかしながら独走している。なんでもありの無節操政治が出来上がりつつある。

【アセット・バブル・エコノミー】
今頃になって日本人は「アベノミクスではJカーブ効果が生まれなかった」などというが、そんなものは、はじめから眼前にぶら下げられたニンジンだとわかっていながらメディアは一緒に踊ってきた。
アベノミクスが実現したのは日経平均1万円台越えだけ。昨年時点でアセット(A)バブル(B)エコノミー(E)=「ABE」(資産バブル経済)なる皮肉まで登場している。首相は「日本株を買って買って、割安だから」と世界中にセールスして回った。一国の首相が証券会社の営業マンよろしく、世界にお願いしてまわった。だが、その他の政策は、自力の努力分野でこれは希望的観測ばかり。さらには金融緩和をする一方での財政政策とか成長戦略って、結局一体何のこと?と言う、冷ややかな声もある。
いずれにしても、一般の真面目にコツコツ働く国民の生活にとっては、なんにもメリットはない。インフレターゲットを設定し、財政規律を度外視して紙幣を乱発するなど、高校生でも最初に思いつく仮説だ。日銀券をじゃぶじゃぶ印刷して、もし期待通りインフレになれば、あとで借金はちゃらにできるという、机上の空論・夢想で進めているが、そうはならない。アベノミクスは、日本を世界でもっとも財政規律の弱い国にしてしまった。日本が米国を真似して株高を演出することで、世界に間違ったメッセージが発信され、欧州経済圏の優等生・ドイツにも緩和策を押し付けることになりそうだ。みんなして馬鹿な政策になだれ込み、将来の破綻を準備しつつある。

【文化的モノカルチャーを醸成して成長の源泉を破壊】
以前「米国の最後の冒険に追随する安部政権」と書いた。「最後の冒険」とはQE3のことだが、今の日本の製造業は大手家電の開発現場をみてもイミティブイミテーションの時代にジワジワもどりつつある。ブレイクスルーが産み出せなくなったSONYの有り様にも象徴されている。人材育成に完全に失敗している。アナログ思考を軽視して、思考の源泉や自由な思惟、調和しない理念を認める多元性を軽視し、政治支配の都合からどんどん出る芽を摘み取ってきた。アベノミクスは、NHKなどへのメディア介NHKと政治権力 岩波現代文庫入も憚らないような、アベノカルチャー(単一文化的モノカルチャーを志向する歪んだ想念)を土台にしているゆえに、成功しない。人材育成と金融政策などは全く無縁。米国追随の発想自体が時代遅れだ。高生産性の製造業が発展し、その価値がサービスに移転しなければ内需など拡大しようがない。これは時代が変わっても変わらない法則だ。一方で、米国も日本も労働者への開発教育を怠り、リストラクチャリングや業績給の脅迫的人事支配を蔓延させ、創意工夫や開発・改善への内発的動機付けをサボり続けている。経済成長率を資本成長率が上回る構造が世界的に常態化しているのは、人財、人財といいつつ、実は人材を「財」としか考えず、「人間の質」を重視しない社会状況が広がりつつあることの証明である。

【演出される株高、危機は一気に来る】
日本株高もいつ終焉を迎えるかわからない状態だ。株高の一部は、ヘッジファンドなど大手機関投資家の値嵩株大量売買で見かけ上つくられている現象だ。ファンドが絡む少数銘柄の大量売買で、日経平均を100円以上高めに推移させるくらい、わけはない。要するに、売上高を稼ぐ必要に迫られた法人ギャンブラーの投機による「株芝居」である。タイのバーツ危機など一国の経済を崩壊に追い込む不正な力を持っている。

株高が政権への支持としてかろうじて効果があったのは、この10年余りで広がった金融商品への投機ブームとも無縁ではなかろう。郵便局を含むすべての金融機関が、リテイルに力をいれ、個人資産を大規模に投機資金へと向かわせてきた。資産価値の変動に一喜一憂する「人様にいえない事情」が固定票を構成する中高年有権者の心理をわしづかみにしている事情もある。「老害」ともいえる現象だ。早めに相場への関心を捨てて、まともな意識モードに切り替えないと、後々の世代に醜名を残すことになる。

【世界経済の不確実性を金融操作で乗り越えようとしている無謀】
アベノミクスの空虚な内実はじきに判明する。麻生氏は「米国のファンダメンタルズ」を口にするが、日本の失敗を今更ごまかしても遅い。米国の実質GDPは本年4-6月で4%越えだが、日本はマイナスである。金融政策だけで歓心をかっても、実業世界は全く変わりばえしない。何十年もサボってきた人材育成のツケが、いま、経済を支える人材のなさという形で噴出している。円安株高を経済回復と捉えさせる最大の罪は真面目にものを考え、コツコツと努力を積み上げて新しいものを創り出す人間精神を毀損する事だ。新しい発想は、他人の気持ちを豊かに想像する能力、枠組みに縛られない自由な発想力、社会的関係性を捉えることのできる柔軟な思考から生まれる。数年前から義務教育課程で無理やり武道を教えて精神主義を叩き込む第一次安部政権時の学習指導要領の稼動が始まっている。教育予算が削られ、現場の先生は時間に追われ、生活指導に時間をとられ、なんでもかんでも報告書を要求する非生産的な官僚体質に押しつぶされている。企業社会が期待するはずの教育制度の現場は、人間の質を本音では軽視している社会の非生産的な負のサイクルが回っている。

【企業経営を歪ませる補助金政策が、足腰をさらに弱める】

為替差益で大手輸出企業が財務上の利益を出しても、売り上げが伴わない企業活動に、中小企業は仕事が増えず、むしろ消費増税の犠牲転嫁と円安効果で苦しみ続けている。その窮状につけこんで「地方創生」という行政官僚が喜ぶ利益誘導が始まった。地方の役人だけが偉そうにできる補助金漬けの麻薬政策がしのびこもうとしている。民間企業の官僚依存に拍車がかかり、ますます企業の自力回復意欲と創意がそがれる。この麻薬に浸かると、ミクロではリストラ・倒産の危機が極端に増すことがあるから要注意だ。そんな経営の現実などうわのそら。既得権確保に走り回る困った議員さんたちだ。政府で必要のない仕事をつくって、歓心を買うしか、支持を取り付けるすべはない。その努力とは裏腹に支持率はジリジリと下がり続けている。

【空虚なグローバル化の掛け声】
欧州経済の不調に加え、リセッション入りが噂されるドイツ経済の不調を食らって、資金が日本の短期国債市場に流入している。金利は超低金利から短期国債ではマイナスとなった。だが、金融政策依存体質はかわりそうにない。ECBに大掛かりな金融緩和圧力が加えられるだろうが、その結末は更なる財政規律の緩みを促す欧州経済圏の弱体化だ。国際的にさまよえる流動資金の行き場として日本株の買いはあと少し進むだろうが、落ちる時はかなり激しくなるだろう。しかも、日本の実体経済は全く打開の道を見出していない。
企業収益の向上には即効薬などない。利益は商品・サービスが生み出し、売れる商品・サービスは比較的長い時間をかけて人が生み出す。そのヒトはといえば、日本の精神風土をみてもメタメタだ。論文偽装に、ヒラメ社員に、事なかれ主義に、日本的予定調和の風潮にかつてないほど拍車がかかっている。社会全体の倫理的崩壊は甚だしく緊張感がない。外国人に「死ね」などの下劣な言葉を投げつけて排斥し、日頃の憂さ晴らしをしている連中と仲良しの現政権。そんないびつな風潮に疑問提示の一つさえできずに、なんで格好よさげな「グローバル人材」「グローバルマーケティング」の成功などがありえようか。

【サービスに振り回される世界で豊かな創造性が無くなって行く】
貸し出し先が見当たらず困っている金融機関の悩みをあまり聞いたこともないのかもしれない。仕事を創り上げる人間は確実に減っている。8年ほど前に役所が流行らせたアントレプレナー講座は、予想通り失敗におわった。デジタルサービスに警戒を持たず、子供をスマホや携帯電話づけにし、料理や洗濯という家事は女性に押し付け、掃除もロボット任せにしたい。かと言って何か打ち込んでいるわけではない共感性の欠如した時間消費型の人間がおびただしく蔓延している。この様な中で、コミュニケーション障害に陥る人間が激増している。こんな情況を放置しておいて、なんで、企業活動が活性化しようか。明日の人を育てようという厳しさのある愛情も社会に欠落したままだ。
こんな日本の地方社会に蔓延する深刻な疲労は、一極集中の是正能力も持てず、関東一円で日本を見ている気になっている霞ヶ関には理解不能だろう。

【投資本に食らいつく人】
株価に一喜一憂している人々のあまりに多いことか? ラーメン屋さんやカフェで「投資本」を食い入るように読んでいる人々の姿を目にすることが多くなった。戦争体験者である親世代の痛みを継承することもなく、現状が永遠に続くと思い込んでいる面々だ。なぜ、日本という国が存在し、どう生かされてきたのか考えたこともない人びと。食うことには困らないが、やることを見失った人。他人のために自分の時間を公的に活用することなど考えたこともない情況。逆に弱者を食い物にする貧困ビジネスも大流行りだ。救済すべき公害被害者を冷遇し何億もの国債を買いあさり高額の退職金を引き当てる「救済基金」の姿もその象徴だ。自分の地位を最優先にすることが個人の自由だと勘違いし、歴史をなおざりにし、有意な人材の育成を怠り続けてきたツケ。世界史上最悪クラスの原発事故を引き起こした会社や責任者や国が「後処理が忙しい」を口実になんら責任を取らずに悠々自適でむしろ褒められたりする病理を免罪するツケ。こういうツケが社会をどんどん萎縮させる。他方で原理主義的イデオロギー勢力が伸張し、考えないモノカルチャー型人間がどんどん増えていく。全体主義の条件が準備されていく。環境破壊とテロ、果てしない自己領域拡大の欲望が人類を脅かす時代へじわじわと入ろうとしている。業績非連動の株高や為替差益を喜んでいる場合ではない。

【香港市民との対話予定をドタキャンした中国政府】
香港で市街地占拠を続ける学生・民主派との対話に中国政府が臨むということで、学生も柔軟路線を採用しようとしていた。ところが9日、中国政府は突然、話し合いを先送りするという姿勢に出ている。

理由は「学生が対話の条件を拡大解釈したため建設的対話ができない」からだと…。

えっ? いい大人が…。条件付きでないと学生と対話もできないのか? 絶句。
限定された事項に関して調整をする外交交渉ではない。香港で問題となっている事は同じ国民同士の民主主義と言論の自由、自由な普通選挙の可否を巡る対話だ。あらかじめ「解釈」を決めてするものなのか? そもそも解釈とは何か? 少しでも議論をしたことがある人なら、相手が一方的に主張する「解釈」をあらかじめ受け入れる事自体が、言論の自由の制限になることを知っている。
対話を拒否する理由を、「相手の思考の自由」のせいにする。考える自由や討議の自由さえハナから認めていない。

【共産党の習性】
共産党はいつもこれだ。党員や党へのイエスマンで固めないと話し合いもできない。異論が出ると、大慌てで野次をとばしたり、徒党を組んで恫喝を加えたり、無視して強硬採決に進んだりする。そのやり方は与党一党独裁の場合と全く一緒。
国政選挙ではハナから勝ち目がないから、自民党と対決する勢力が落選するように対立候補をたてて、与党のご機嫌をとって、自党勢力の温存をはかることに集中している。
このあたりの事情は、政党動向をウオッチしている人には常識だが、中には詳細に分析している人もいるから面白い→日本の場合「またしても自公候補をアシストした共産党」 http://takuki.com/dsk/015.htm
マルクス主義政党は、良識ある一般市民にとっては、別名、「万年裏切り党」でもある。

【毒を飲まされた子供の親を監獄に入れてしまう「全人民の党」】
いったん共産党が支配すると、脱出するのには、たぶん半世紀以上くらいかかるから、香港市民の短期的な前途はあまり明るくないが、中国政府をスターリン主義と捉えれば、市民はなんら悲観する必要もない。闘う相手に不足なし、しかも、いつかは必ず崩壊する。
実際、「全人民の党」のもとで野獣資本主義がまかり通り、汚職と不正・腐敗、産業公害・環境破壊が大規模に蔓延し、言論弾圧のための大規模な「労働矯正収容所」をつい最近まで運営していた中国共産党が「共産党とは、実はこういうものです」と自ら証明している。ソビエトと異なるのは資本主義の直接投資を大規模に受け入れて、もちつもたれつの関係を築いて、延命をはかっているところだ。だからこそ、中国の低賃金労働者を利用している日本は、そこを自覚して、中国の政体に関していうべきことは言わねばならない。(逆に侵略戦争の事実は、素直に認めねばならない。そうでなければ事実に関してアンフェアな態度をとるズルい国となる)
2008年、中国国内で30万人の被害者を生み出した粉乳メラミン中毒の被害者団体の代表の親が「社会を混乱した罪」という意味不明の冤罪で国家によって監獄に放り込まれている現状をみても同様だ。日本もこの事実にはなんら注目も払わない。
中国はそれらの批判をかわすため、批判的な勢力や国・メディアには経済交流という形で近寄ってきた。この構図、中国共産党から国名をとると、日本の森永ヒ素ミルク中毒事件の経過とよく符号する。中国共産党を友党にして喜んでいる他の共産党も同じ穴のムジナだ。

【香港市民の言いたい事】
香港の学生はいいセンスをしている。10日の朝日新聞記事によると、民主派学生は、対話拒否をものともせず、「我々の活動は政府に圧力をかけるためだ」と明確なメッセージを市民へ伝え、占拠への参加をよびかけている。中国共産党政府とは命がけで対決しているが、だからと言って、権力志向ではないし、権力の短絡否定でもない。市民の開かれた自由意志がしっかり伝わってくる。これは日本の市民こそが見習うべき市民的資質の一端だろう。香港市民の問題提起は中国社会に確かな波紋を投げかけ続ける。
かつて1968年「3月22日運動」が生み出した「フランス5月革命」と重なる。共産党以外のあらゆる党派が個人資格で参加する形で自然発生し、権力を望まず、権力へのアンチテーゼを提起し続けた、あの学生たちの運動にもタブって見える。

中国共産党は、もはや、経済学上での国家資本主義となんら変わらないのだから、いい加減、マインドコントロールを自ら解除し、党名を変え、同時に批判の自由を完全に認める政体(民主集中制の放棄)へ早急に移行する決意を固めなければならない。共産党一党支配をやめても国が崩壊するといった心配はしなくてもいい。ロシアをみれば明白ではないか。

先般9月11日に 東京電力の吉田昌郎所長は責任を追及されるべき立場 という記事を書いた。
朝日新聞騒動を受けて急いで書いて、以下のような内部告発の事例を紹介した。

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吉田所長と正反対の、「隠れた英雄」は世界中にいる
逆に、内部告発をして、いじめられ、そうやって会社を去った人間は何人もいる。
かつて、巨大航空機メーカーのある技術者は、就航前に空中爆発の危険性への警鐘をならし、内部告発をして、会社を解雇され、生活の糧を失った。たが、それでも彼は粘り強く世間に訴えた。結果二階建て巨大ジャンボ機は内部告発者の指摘を改善して1年遅れで就航した。そういう人々は沢山いる。
一方、吉田氏は電力会社に居残った側の人間だ。自分の管理する発電所への批判を省みて改善改革の努力もしていない。仕方なく作業しただけだ。何を偉そうに「あほみたいな国、あほみたいな政治家ども」などと言っているのだ。その「アホみたいな政治ども」にあなたの給料の支払元である電力がワイロを送りまくって、その電力と買収された政治家が、交付金と言う名の麻薬を貧しい村にバラ撒いて心を狂わせ、強行建設していった原発が、この吉田氏の職場だ。その原発の所長で厚待遇に甘んじて、なにも根本的改善をはからなかった自分への深い自覚がまったく見られないのは、今回再掲された吉田調書の内容にしても同じ。「あほな政治家と一緒にコップのなかでぐるぐる回っている」だけだ。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 引用終わり ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

記憶があいまいであったため、固有名詞を記載しなかったが、最近は便利なサイトがある。
NHK BS世界のドキュメンタリー「内部告発~組織と闘う人びと~(再)」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/081203.html
再放送はとうの昔に終わっているようだが、内容のサマリーだけは見ることができる。四つの事例に限っての紹介。(残念ながら日本の事例は紹介されていない。内部告発さえ隠すから取り上げようがなかったか?)
実際には、これ以外にも、全米タバコ訴訟絡みでのブラウン&ウイリアムソン社(現British American Tobacco Plc、LSE: BATSに吸収)のジェフリー・ワィガンド博士による内部告発、フィリップモリス社のビクター・デノーブル博士、三菱自動車の23年間(1977-2000)もの長きに亘るリコール隠しを暴いた匿名の内部告発者、米国フォードモーターの「フォード・ピント事件」などの意図的欠陥隠しとその訴訟での懲罰的損害賠償命令、大手電機産業を中途退職して告発する原子炉メーカーの技術者(東芝→後藤政志氏小倉志郎氏、/日立→田中三彦氏)や、東京電力社員・木村俊雄氏の告発(東電のデータ改ざんなど国との一体化等を暴露)など至るところに、決意を固めて行動する勇気ある幾人もの内部告発者の姿を見ることができる。
北京空港のAIRBUS A380-800先般触れたのは、4番目のエアバスA380の一件だった。ちなみにこの内部告発は同型機の就航を数年間も遅らせる重大な影響を与えた事件だが、ウィキペディアのA380解説に、この内部告発に関する記述は無い。
この番組は、日本の番組ではない。フランスのARTE(独仏共同出資のテレビ局:1992年開局)とZadig プロダクションの共同制作。エアバス社もフランスの航空宇宙系大企業であれば、それへの内部告発を国際的に発信したのもフランスの放送局。内部告発を個人の主体的行動としてきちんと社会的に評価できるマスコミの矜持を示したものといえよう。

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BS世界のドキュメンタリー   内部告発 ~組織と闘う人びと~ (再)

●巨大企業エンロンの不正経理の調査を訴えた元副社長
2001年夏、当時エンロン社の副社長だった女性が、会社が組織ぐるみで巨額の負債隠しをしていることを知り、ケネス・レイ会長にメールを送った。しかし結局、手は打たれず、エンロン社は経営破綻。捜査の過程で元副社長のメールが発見され、会長があらかじめ不正を知っていたことが証明される。
●水道料金の過大請求を突き止めた水道会社社員
フランスでは水道事業の80%が民間企業によって運営されている。大手水道会社のヴェオリア社に30年間勤めてきた男性は、自治体との水道料金の契約が不透明であり、過大請求だと訴え、解雇された。男性は弁護士や会計検査官の協力を得て水道料金に関する情報開示を求め、フランス各地の都市で過大請求が行われてきたことを暴く。
●核施設のずさんな安全管理と警備を告発した担当者たち
原爆を作るためのマンハッタン計画が進められたアメリカ・ニューメキシコのロスアラモス国立研究所。大量のプルトニウムがつまったドラム缶が無防備に放置されており、万が一、航空機の墜落事故や落雷、山火事などに遭うと大惨事を引き起こす可能性がある。また、のべ350万ドル相当の国家資産が盗難されたことを隠蔽し、紛失として報告されていることを暴いた関係者たちは脅されたり、解雇されたりしている。
●旅客機開発の安全検査ミスを指摘した技術者
エアバス社の巨大旅客機A380の開発中に、機内の気圧を保つ与圧システムに必要な安全検査が行われていないことを突き止めた技術者。しかし2004年当時に、この事実を告発すると、解雇され、起訴される。それでも彼は、仕事もなく、社会から無視されながら孤独な闘いを続けたが、2006年になってようやく、エアバス社は義務づけられた与圧システムの安全検査の実施を決断。A380の完成が2年遅れることになった。
●情報機関の盗聴を暴いた電話会社社員の運命
2006年6月、イタリアで一人の男性が橋から身投げをして死亡。電話会社で働いていたその男性の遺族は彼の死を謀殺だと主張する。男性は情報機関による大規模な盗聴が行われていたことを内部告発し、事件の直前には「尾行されている」などと身の危険を家族に訴えていたという。

番組は、職を失ったり、報復の危険に遭ったりという不利益を覚悟の上で、「内部告発」という正義を全うしようとした勇気ある人々の証言をつづる。

原題:On the Angel’s Side  制作:ARTE / Zadig Pro (フランス 2007年)
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 引用終わり ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

内部告発の事例は、大から小まで沢山ある。そして告発者の多くは原因者から徹底攻撃され組織を去ることが多い。だが、それでもやめないと決意した人びとの情念が、社会を揺さぶり、改善し、多くの人びとの頭上に現れた危険・不正・腐敗を未然に防いできた。そういう事実を忘れ去り、そのような人々の辛苦に想いをはせる事ができなくなった時、そして世界第2番目の巨大事故を引き起した原発所長の責任さえ追及・問題視する人がいなくなった時、多くの人が享受するシステムは再び牙をむいて、時と場所と形を変えた大量殺人を実行するだけだ。そして、原因は過去形で語られ、評論家の数秒間の嘆息との後、幕引が始まる。
「決して癒されない、消せない傷」が社会から隠蔽されていく。問題の本質に切り込まず、スルーさせ、「お咎めなし」の無責任を放置させる、悪が現世の利益を保全するためのプロパガンダ技術だけが洗練されていく。デマゴーグが跋扈を始める。このスパイラルが回ることで急速に「病んだ国」ができあがる。

香港市内中心部衆院予算委員会のNHKライブで、ネオナチとの親密写真が暴露され国際的に問題となった稲田朋美(自民党)氏が「日本国家の原点とは」などとおしゃべりしているのをみてスイッチを切った。在特会との関係が暴露されている参議院外交防衛委員長の片山さつき氏といい、日本政治の劣化は甚だしい。

【在特会との関係が暴露され始めた安倍政権】
一部週刊誌では、品性下劣なヘイトスピーチをする在特会と安部政権の親密ぶりが暴露され始めた。“ナチスに学ぶ選挙本”などを奉じていた面々をかかえる安部政権。
「単純(短絡)思考の反復」というプロパガンダと、日銀が買い支えする株高によって、国民や企業の歓心を惹きつけながら排外主義を煽ってきた。これまで政権が野放図にしてきた政治的・歴史的逆行行為の一方で、危機感を感じる市民にも、多数に従うモルモットのような習性が刷り込まれてきた。

野党に下った時に知性の倫理を捨て去る決意をした自民党。そのプロパガンダは、ちょうどナチスが成功を納めたように、勝利をおさめかけている。麻生氏が「ナチスを手本に」といったのは正直な告白だ。ヒトラーの「我が闘争」はプロパガンダに手を染める大手広告代理店関係者の密かなバイブルとして存在し、左右の全体主義者のテキストであり続けている。

しかし、さすがに、そのほころびが見え始めている。
野党もそれなりに反撃を試みているが闘争力に著しく欠如している。これまで嫌なものや異質なものとの議論をさけてきた習性から脱却できておらず、全く洗練されていない。政権交替へむけて確かにある種の動きが見えるが、野党が今後の偶然性のチャンスを活かすほどのセンスを現状でもっているか?
一方、「政治参加は4年に一度の選挙だけ」としか教えられていない日本の市民は、政党に影響を与えるほどの力が発揮できず既存システムに頼る思考に縛られたまま。市民が、持てる自由を発揮して、そこここで自由かつ懸命に考え、発言し、動き、政党に大いに苦言を呈する事がない限り、政党政治の劣化は避けられず(政党権力は例外なく腐敗する)、国民には深刻な状況が続くだろう。おまけに、いまや現世の利害にご執心な自称マルクス主義政党が、未だに不満吸収剤として機能し、市民社会の成長を阻んでいる。
自衛隊は死ぬのが仕事と勘違いした政治家が、普通の家族の幸せを望む自衛隊員を、消耗品のように扱うことを支持してはいけない。隊員は死ぬために自衛隊に入隊したのではない。射撃訓練を映し出すテレビ画面を見て、「自衛隊員は死ぬ覚悟があるんだ」と刷り込まれてはならない。戦争を誘発させず、自衛隊員を死に至らしめない責任は、市民にこそ在る。

【「民主集中制」の導入を拒む香港市民~冷たい視線の日本】
だが目をアジア大陸に転じると、全く別の光景が広がっている。週刊誌が「大嫌い」という中国大陸の動きである。香港市民である。日本人は、香港の行政長官選挙で学生デモとそれを支援する市民が街頭に繰り出している光景香港ヴィクトリアハーバー夜景をマスコミで見ている。だが、昨今狂ったように「嫌中」を叫ぶわりには、これに明確な支持を送る日本人は極めて少ない。
「日中友好」などを大げさに叫んできた向きなども同様で、思考停止のフリをしてナリを潜めている。
オバマは速やかに支持を表明し、訪米中の王毅外相の前に突然現れて香港問題への警告を発した。
これを見て、日本人が「お決まりの米国の人権外交」だ、などと揶揄する資格はない。
日本人は次の事実を考える必要がある。

  日本は米国以上に北朝鮮、韓国、中国の政体起源の人権問題や国民性を批判する。
  当然、日本は中国や韓国が政体の改善進化を遂げることに賛成だろう。
  だが、日本政府の態度を見る限り、そういう事には余り関心はなさそうだ。
  日本政府は香港の事態に沈黙を続けている。

この不思議なギャップは何故だろう。
理由はたぶん簡単である。在特会と仲良しの現政権と一部メディアは、ひねくれたコンプレックスから嫌中、嫌韓を煽っているにすぎないからだ。一方で、中国の現体制からしっかりと利益を得てきた。
片山さつき氏が在特会のヘイトスピーチに飛び入りして演説したらしい、などというおふざけが伝えられる政権である。つまりは、隣国の真の成長を嫌がっているだけだ。同じアジア人を見下し差別することでウサを晴らしているだけだ。だから隣国が成長する近道である「政体の民主的改革を望む」という「思いやり」など、たとえ偽善的にも表明できない。

【香港市民、全体主義の別名=民主集中制への本能的警戒】
アジアに残存する共産党はもはやオタク趣味の対象にされている感があるが、その組織原則は「民主集中制(=民主主義的中央集権制)」というものだ。これは選挙をしたら、あとは中央集権的支配に従えという、独裁政治の別名であり、数千万人を粛清抹殺したスターリン主義の別名である。もちろん、この思想は共産党だけのものではない。
ナチスも共産党をよく観察し民主集中制を利用している。ナチは合法選挙で選ばれて第一党となり、その後SSや秘密警察による脅迫や粛清によって集中的支配を貫徹した。ナチや共産主義のいう「選挙闘争の戦術的活用」という思想は、その後の姿を隠して、国民に対して「我々を選挙で選びましたね」という承認を強要するためである。暴力革命から路線を修正して、「同意を取り付けた後、速やかに集中支配を正当化する」ものだ。悪質商法の訪問販売「今、おたく、試食しましたね。なら、買わないと私帰りませんよ」と同じやり口だ。押し切られると、その後に「民主集中制」の本領「集中的支配」が始まる。
マルクス主義を克服する過程を知らないまま「世界ではすでに冷戦構造が隈なく終わった」と思い込んでいる日本人の認識は周回遅れである。アジアでは冷戦構造がまだ継続している。
マルクス主義は未だに堂々と「民主集中制は現民主制と同じだ」「今の民主主義とどこが違うんだ」とと公言している。うぶな人々は、確かに共産主義を支持できる。アジアは冷戦構造時代に留まっていると考えたほうが説明がつくことが多い。
香港市民の意識は進化している。

【「自由を必要としない民主主義」を掲げる共産主義の特性】

民主集中制が浸透すると、立候補(被選挙権)の権利も自由も実質的には無い。
共産党には権力の分割という発想はない。権力を奪取し、新しい状況で権力を集中的に行使するという思考の政党だからだ。彼らは民主主義は特定の階級による独裁にすぎないと規定する。資本主義体制の民主主義はブルジョア独裁。それをプロレタリア階級の独裁にすればより多数の独裁であるから、今より民主的であるはずだ、という。この単純な理論に昔は若者が熱狂したのだ。だが、資本主義の権力には表向き噛み付いて見せるが、自分たちの権力には一切の疑いをもたない。むしろ「ブルジョア」以上に共産主義者が権力と私有財産、既得権を守ることに汲々とする姿があらわになった。
しかし、未だにマルクス主義政党は、多数階級の代表だから、共産党は出自からして民意を代表している民主主義そのものだ、という自己撞着的論理を刷り込むことをやめない。「共産党は人類の必然的結末である共産主義社会へと、その使命に決して自然に目覚めることのない労働者を教え導く前衛政党」であるから、「我が党の見解より進んだ見解は人類には必然的に存在しない」と信仰する。共産党の議員が、時々「我が党の躍進は、歴史の必然」などとクチから漏らすのは、この信仰の告白だ。この傲慢信仰は必然的に独裁政治にいきつく。「わが共産党組織内部には民主主義は要らない、議論は分裂をもたらす、ネットでの党批判も許さない」と堂々と言えるのは、そういう選民思想(=前衛主義)が前提にあるからだ。最近では「カルト」と揶揄されるこのマルクス主義イデオロギーは、「宗教は阿片だ」とするが、それは、オルグ上の最大のライバルが宗教勢力であることを知っているからだ。

【「超監視網」で「自由なき安定」を偽装する民主集中制】

立候補自体がコントロールされる。陰険な脅迫や党の方針に沿わない発言は細かく監視され、はじめから芽を摘まれる。レーニン、スターリン体制で、思想摘発のための秘密警察が異様に膨張し、東ドイツでは、親戚・身内同士での密告制度までに最高潮に拡大した監視システム。これも、異論の事前摘み取りにより成立する「拍手喝采型議決」で「民主的監視社会」を構築し、「同意」を偽装して国民全体をマインドコントロールするためだった。
香港の場合、興味深いのは「中国化」で民主主義のシステム自体も後退する事だ。中国政府は英国の統治時代と現状を二項対立させて、「チャンスはもうこないぞ」などと言っている。では、チャンスとはなにか? それは政治用語としては「自由」である。共産党も時々「多数決」という形で民主主義の決定論を採用する。だが共産党にないのは、「自由の理念」である。
もちろん、「わが国(党)には自由がある」という民主集中制・独裁権力側の公式声明はいくらでもあるし、抵抗闘争をする「自由」はある。「ナチス抵抗闘争があるからナチスは自由主義だ」だというくだらない屁理屈も、ソビエトも使ったし、今の中国も使う。だが抵抗の「自由」は次々に収容所に送られることで同時的に物理的に抹殺され続ける。共産官僚はこの弾圧を良心の呵責なく長期に継続できる。なぜなら、人治の社会では、自分の身内は例外にできるし、反論すれば、昨日まで隣で仲が良かった「同志」の密告によって自分も粛清されるか収容所に送られるからである。この構造は自己完結し、人間を、考えない抹殺マシーンへ変貌させ、殺人会社のサラリーマンの感覚にまで堕落させる。ナチのアイヒマンと同じである。

【民主主義の「決定論」の悪用で独裁を正当化するマルクス主義】
民主主義は、その決定プロセスだけ採用すれば、51%の過半数の意見を採用し、その他の意見を切り捨てることだ。ここだけを悪用すれば、「民主主義で自由を圧殺する」ことができる。だから民主国家でも合法的に全体主義が発生する。
「共産党も選挙を認めるなら安心」というのは自由主義者にとっては大きな嘘である。現在、我々が受け入れている民主主義は自由とセットでないと全く意味をなさない。
だが、これは日本のような政治的に未熟な資本主義社会にとっても都合が悪いことだから、自由の本質は余り教育で教えられない。政治的自由を制限することばかりを強調するのが日本の特質であり、評論家はそれを「日本の文化的特質」といい始める。そういう自己刷り込みをされ続けると、本当に文化になってしまう。しかし技術社会として発展をとげた資本主義でそれを文化と割り切ると、必ず、大きなゆがみが発生する。
共産主義は、現体制に対して、自党の言論・表現の完全な自由を認めろと叫ぶ。その自由も現民主制は認めている。だが彼らは、自党内部や自党の影響下で支配する「民主団体」では完全な自由を認めない。マインドコントロールとプロパガンダの手法、政治的謀略を駆使して異論を排除し、そして「選挙」し、あとは「集中的支配」をし不正に異議を唱えるものは限りなく存在しない。その後、当然のことだが自由な候補者はいなくなる。

【世界史的な光景にコミットできない日本】
共産党は、香港市民の愛する自由主義に近づこうとするのではなく、香港社会を「民主集中制」に後退させようとしている。
世界史的にも珍しい光景だ。
一方、中国進出企業の半分くらいは中国の民主化を真剣にはのぞんではいない。民主主義が成長すると、安い労働力を消費しづらくなるからだ。現地で製販一体化をしていても同じことだ。歴史認識さえも欠落した形で、いくら企業が多数進出しても文化の相互理解にまでは到達しない。
かつてのフィリピンのマルコス独裁政権下で苛酷な搾取をしていた感覚だ。中国の政体がどうだこうだ、といいつつ、実際には共産党独裁が継続してもらった方がいいと密かに心の底では望んでいるという感覚だ。国家社会主義。拝金主義者は生きるすべを知っている。スターリン以降のソビエトの赤い貴族・ノーメンクラツゥーラは、共産主義の理論を百も千も口にしつつ、資本主義体制以上の秘密特権を甘受する別格の独占資本主義者の支配を生み出した。今のロシアもその後遺症から逃れることができない。スターリン主義の粛清犠牲者の調査が、共産主義者ではないプーチンによって妨害されている。

【香港市民に対してメッセージを送らない日本政府】
日本政府は、あれだけ中国の領土主張を糾弾するのだから、香港の民主化運動を支援する声明でも連発するのかと思いきや、報道があるだけで、全く問題視するそぶりさえない。中国民主化への視点が希薄なのは、驚くほどだ。
しかし、香港は、このままでは収まらない。このまま続けば、第二の天安門事件になる可能性がある。
香港ヴィクトリアパーク夜景
中国は香港の自由な選挙に介入せず、香港にまず自由を認め、本来の民主主義の目標にして、できるだけ早く「名目共産主義」と「一党独裁政治」から脱却しなくてはならない。そういうわずかな意思が中国政府にあるなら、行政長官選挙で、民主派(自由派)に妥協したほうが得策だ。香港が中国と違う政体に到達したところで、中国国民は共産主義のマインドコントロールの呪縛からは簡単に逃れられない。

だが、中国が将来、香港をめざして普通選挙権を施行し、複数政党制で政権交替の出来る国になることは、内政的にも外交的にもメリットがある。中国は日本と米国をいつも意識して生きている。米国は今や世界的に軍事的・政治的失敗を重ね、内政の混乱につながりかねない萌芽を抱えている。日本といえば、政権の関係者が何人も人種差別主義グループやネオナチ団体とも懇意であり、選挙までナチに見習ってやっていたことがばれている。
日本は、民主政体としてはアジアの中ではマシなクラスだが、世界の先進国では後塵を拝している。そして、アジア侵略戦争への反省が全く欠如した国だ。日本がいくら「平和国家」といっても、「ほら被害国の気持ちもくみ取ろうとしないし、集団的自衛権で米国の片棒かついで、別にほかの国と同じレベルじゃないの。“普通の国になりたい”って、首相からして自分でいってるし。オマケに政権にネオナチ信奉者が何人もいるって、信じられないな。」となっていく。9条の精神とか、広島・長崎の願いを世界に届けるというソフトパワーは、政党政治が陥る必然的劣化により、その本来の発現方法を見失っている。
さらに日本は、中国の一部国民にとっては、許しがたい、中国を蔑視し、見下している国だ。

【中国にとっては…】
こういう状況下では、中国が政治改革を進めれば、日本をも「乗り越える」最短の道となる。
そうなれば小さな島などに関心を持つ必要はなくなる。いろいろちょっかいを出して、米国や日本の関心を引く必要もない。中国が先導してアジアの安定をもたらし、隣国との緊張を解けば、想定以上のメリットが得られる。まず中国自身の課題として、政治改革に本気で着手しないと、日本は中国の一党独裁を奇貨として「口撃」を続けることができる。一般の中国人からしたら、「中国を侵略しまくった日本だけには言われたくないわ」というのが本音だ。だが、日本は戦争など反省していなから、そんなことにはお構いない。でもその日本の姿勢を逆手にとって、中国が先に改善すればいいのだ。
軍事力なども殆ど必要ない。ロシアの中古空母などを走り回らせたりしながら軍拡競争にひきずりこまれると、ソビエト時代のときのような政体の劇的崩壊にもつながりかねない。
自由に基づく民主主義の「同意の政治」くらい一体性を発揮する政体はいまのところ見当たらない。確かに独裁政権は軍隊も強そうだ。でもそれは見かけだけ、張子の虎。
ただ、民主主義になっても、日本の安倍政権のような高慢政治をめざしてはならない。全体主義と独裁は左右どちらのイデオロギーでも発生することを人類は何度も体験してきた。全体主義にならない国を早く作った側が本当の尊敬をうける国となる。

中国が、経済成長だけに頼らず政治的に成長し、人民の自由を承認する政体に移行すること、それがアジア世界の中で名誉ある地位を占める最短コースだ。

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