2月、8月、半年で2件。おなじパターンの死亡事故。
ずさんな製造現場の実態明るみに…

 森永ヒ素ミルク中毒事件を岡山県衛生部が発表したのは1955年8月24日。その61周年の前日に当ブログのコメントに訃報が寄せられた。森永乳業の工場で今年になって二度も死亡事故が連続しているという内部告発にも似た書き込みだ。
 おなじパターンの死亡事故をわずか半年で2回も繰り返すなど、常軌を逸した製造現場の実態だ。森永乳業が、森永ヒ素ミルク中毒事件の被害者を平然と弾圧し、未だに事件史の歴史歪曲(※1)を続けているその企業体質は、同時に自らの社員・現場労働者をないがしろにする体質と同根だということだ。食品製造業でありながら、今も変わらぬ同社の内外問わずの「人命軽視」の体質があらわとなった。
 しかし、よりによって、8月23日に岡山隣県の工場で死亡事故とは…。同社は反省無きゆえに呪われているのだろうか?
 9/5【間断なく続く異常事態と乱脈の数々】を文末に追加 

【8月23日 神戸工場】
機械に挟まれ作業員死亡=森永乳業工場で事故-神戸

2016年8月23日 18時15分  時事通信社

 23日午前10時半ごろ、神戸市灘区摩耶埠頭にある森永乳業神戸工場で、作業員城孝史さん(58)=大阪府豊中市=が作業中に機械に体を挟まれた。城さんは病院に搬送されたが、腹部を強く圧迫されるなどしたため間もなく死亡。兵庫県警灘署が事故原因を調べている。

 同署によると、城さんは事故当時、紅茶をプラスチックカップに入れる作業に従事していた。本来は全て機械がやるが、何らかのトラブルで緊急停止したため、城さんが一部を手作業で行っていた。しかし、急に機械が動きだし、体を挟まれたとみられる。

 森永乳業の話 痛ましい事故が発生してしまったことを厳粛に受け止め、安全管理の徹底と再発防止に努める。(時事通信)
 
【2月16日 福島工場】
体挟まれ男性死亡 機械点検中か 福島の食品工場
 

 14日午前11時55分ごろ、福島市伏拝字清水内五の森永乳業福島工場で、工場に勤務する同市北矢野目字舘九、会社員福地一徳さん(50)がアイスクリームを硬化させる大型機械の駆動チェーンに上半身を挟まれて死亡しているのを同僚の社員が発見し、119番通報した。福島署は労災死亡事故とみて詳しい死因を調べている  2016/02/16 10:10 【福島民報】
【別報】NHK
 14日正午前、福島市伏拝にある森永乳業の福島工場で、森永乳業の社員男性(50)がアイスクリームを凍らせて固める大型の機械に頭などを挟まれているのが見つかり、まもなく死亡が確認された。

 森永乳業によると、男性は機械の保守点検が担当で、14日は、朝8時半ごろから機械を動かして油を塗る点検作業を1人で行っていたが、昼休みになっても姿が見えないのを不審に思った同僚が見つけたという。

 この機械は、内部でコンベアに乗った商品のアイスクリームを下かららせん状に上昇させながら冷やして固める仕組みで、男性は、コンベアを回すための軸とチェーンの間に挟まれていたという。
 警察は、保守点検の作業中に誤って挟まれたとみて、工場の関係者に当時の状況を聞くとともに、現場検証を行って、事故の詳しい原因を調べている。 出典URLhttp://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055889301.html?t=1455483751504

【30年続く異常事態と乱脈運営】
粛清、尾行、歴史歪曲、言論弾圧、誹謗中傷、裁判、
ウソ番組、談合、横領、チカン、夜逃げ隠蔽、
連続死亡事故…異常すぎる野合体質

■1980年代までに 守る会、ひかり協会を批判する親、被害者本人ら、大量に除名・追放される。
■1982年~1991年 広島の重症被害者の親で「ひかり協会」のあり方に
 批判的であった山田氏の素行記録が9年にわたり記録され、そのメモがばら撒かれる
■1994年頃 ひかり協会職員が、岡山の重症被害者に対し、差別暴言を吐き続ける
■1997年頃から故・中坊公平氏、森永事件史を歪曲する発言を拡散
 「森永の被害者はそれなりによくしてもらって森永に感謝している 云々」
■2002年の森永乳業・顧問:菊池孝夫氏が歴史歪曲発言
 故・中坊公平氏との対談で、要旨「ヒ素中毒による後遺症は中間管理職が握り
 つぶしていたから、上部の者は知らなかった」などと雑誌で公言。
 (最近になり、ようやくこの「顧問制度」がパラサイト現象として批判が始まる)
■2003年 「被害者を守る会」が「異論を言う」との理由で会員の親の総会出席を妨害
 「被害者を守る会」異論排除を当然のごとく報道機関に公言
■2003年 重症被害者家族がひかり協会」と「被害者を守る会」が人権侵害をしている
 として岡山弁護士会へ人権救済申し立て
■2003年重症被害者の親が、「ひかり協会」の救済対策が不十分として
 広島弁護士会へ人権救済申し立て
■関西テレビ「ザ・ドキュメント恩讐のかなた」が救済について以下の嘘八百。
 「補償は行政が中心で森永が不足を補うシステムです…」
 更に、番組中で、重症被害者に「ミルク中毒でよかった」といわせ、
 ナレーションは、勝手に「森永に恨みはない」と「主張」を展開。
 被害者団体、歴史歪曲を進める加害企業のボス、中坊公平がそろって登場。 
 市民からの「事実と異なる」との抗議に対して
 番組制作担当者は「私はジャーナリストじゃありません」と返答
 そのくせ、その後、ギャラクシー賞に応募し、「受賞」を自画自賛。
■2007年 巨額横領事件で森永乳業・元課長代理逮捕される 販促費詐取容疑
 警視庁は2001年末から06年3月まで計約1億5000万円を詐取したと追及。
 横領した金は車や愛人に充てたとの自白。
■2009年 岡山の市民・能瀬英太郎氏が被害者団体を告訴
 重症被害者家族の支援を行っていた岡山の市民・能瀬英太郎氏を、
 被害者団体が機関紙1面全面を使って誹謗中傷したことへの対抗措置
 公判の公文書中で、被害者団体は重症被害者を「働かない被害者」と放言し、
 「関西テレビ」のDVDを「被害者が被告に感謝している証拠」として地裁に提出。
 メディアを利用した、加害企業との合作プロパガンダの意図が鮮明に。
 →2012年3月26日 岡山地裁で被告・被害者団体に有罪判決。
■2012年 能瀬訴訟控訴審で被害者団体に再度、有罪判決下り、確定
 広島高裁は被害者団体の控訴を棄却し、加えて有罪判決を補強
■2012年 防衛医科大での談合で、森永乳業社員が送検さる
■2012年 森永乳業社員、痴漢(チカン)で逮捕 西宮・阪急電車内で/兵庫
■2012年 森永乳業、毎日新聞編集委員・小島正美氏をスカウト、
 CSR報告書で自社礼賛させ「マスコミを取り込め」と号令かけさせる 
 同年、同氏、原子力学会広報誌で “新聞記者は反文明的気質人種“ と放言
 同年、同氏、「日本乳業協会」の理事におさまる。
■2013 公益財団法人ひかり協会理事長 病院経営破産で逃亡中との告発&報道
 ひかり協会の対応、長期間、見られず
■2013年 重症被害者の高齢の親、
 森永・国・ひかり協会。守る会の4社を提訴(のち訴訟取り下げ)
■2013年 厚労省職員、森永事件被害者名簿455人分を電車網棚に放り上げて紛失
■2013年 厚労省職員不祥事事件、森永ヒ素ミルク中毒事件資料館厚労省宛
 3回の公開質問。その最後で厚労省、被害者の累積死亡数を初公開
■2016年2月16日 森永乳業・福島工場: 体挟まれ男性死亡
■2016年8月23日 森永乳業・神戸工場: 機械に挟まれ作業員死亡

※1「事件後14年目は晴天のへきれき」「事件の後遺症は管理職がもみ消して幹部はしらなかった」などと明確なウソを雑誌や関西テレビ制作「ドキュメンタリー」で公言した同社顧問の言動などはそのさいたるもので、被害者や死亡者の御霊を冒涜する恥知らずな言動である。これに関連して、ウィキペディアは依然、砒素混入の経過を森永に有利に誘導するように捻じ曲げたままであり、歴史歪曲主義者の悪意の存在を明確に裏付けている。)

【参考記事】 森永ミルク事件の今も続く不正
http://morinaga-hiso.blog.jp/archives/1058436809.html


【報道 山陽新聞 1面 「滴一滴」2016年8月27日付】
山陽新聞 滴一滴20160827
















【報道 山陽新聞 8月23日付】23