NHK ETV特集
【アンコール】薬禍の歳月

~サリドマイド事件・50年~

ETV特集・選「薬禍の歳月~サリドマイド事件50年~」 .  
2月28日(土)午前0時00分~午前1時30分 
7月11日(土)午後3時00分~午後4時30分  NHKオンデマンドで配信中
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2015/0221.html

日本の薬害事件の嚆矢(こうし)とされる「サリドマイド事件」。安全と宣伝された薬を飲んだ母親から、重い奇形を背負った子どもが次々と生まれた。その責任を国と企業に問うた裁判は、因果関係を巡って10年ものあいだ争った末、和解に終わった。それから40年。裁判を闘った親達の多くはこの世を去り、当時、子どもだった被害者の平均年齢は50歳を超えた。事件は何をもたらしたのか、そして、被害者は、薬害を背負った人生をどう生きたのか。今、被害者みずからの手によって、その問い直しが始まろうとしている。去年6月、サリドマイド被害者を対象にした国による実態調査の結果が公表された。最新の医療機器を使った検診や、聞き取り調査などによって浮かび上がったのは、これまで知られてこなかった多様な障害の数々だった。外形的な奇形に留まらない内臓や骨、血管などの奇形、障害を補うための無理な体の使用による二次障害。40年前には想像だにしなかった被害の発生が裏付けられたのである。
番組は、最新の調査報告で裏付けられたサリドマイド被害の実態を報告。事件に再び向き合い始めた被害者らの姿を見つめながら、半世紀を経ていまなお続く「薬禍の歳月」を描く。

語り:渡邊佐和子アナウンサー
(内容89分)

40年後の被害を明らかにしたサリドマイド被害者の取り組み。
一方で40歳(年)以降の症状は「ヒ素ミルクと関係なし」とし、「加害企業に感謝する被害者」を喧伝しながら、被害の過少評価にひた走る某「救済基金」の姿は対照的かつ陰惨だ。